神戸市行財政局職員研修所長

三和田 智子

Miwada Tomoko
1993年 英米学科 卒業

もっと活気に満ち、
誰もが住みやすい街へ。
大好きな地元・神戸を
支える市役所職員。

外を見るたび再認識したのは
神戸の居心地の良さ。
市役所職員を志す。

神戸市役所に勤務し、神戸の街づくりを支えている三和田智子さん。高校時代、英語が得意で世界史が好きだったため、神戸市外大に進学したそうですが、当時から地元・神戸に対する思いが強かったといいます。所属の英米学科では、チャールズ・ディケンズの『大いなる遺産』をはじめとしたイギリス文学などに触れ、まだ見ぬ世界に想像を膨らませていたり、また、旅行が趣味で国内外を頻繁に旅したりもしました。けれども、外を見るたび再認識したのは神戸の居心地の良さだったのです。
神戸で働くことにこだわり、市役所職員を志した3年生からは法経商コースを選んでマクロ経済学を専攻。2年にわたり経済や民法、商法を一通り学べたことは公務員試験に大いに役立ったと振り返ります。そして、1993年に晴れて神戸市役所に入庁しました。

神戸の救急医療体制を盤石にすべく、
「#7119」開設に奔走。

「#7119」。増加する救急需要への対策と市民の不安解消を目的として平成29年10月に開設された救急電話相談ダイヤルですが、この立ち上げに奔走したのが三和田さんでした。
保健福祉局在籍時には救急医療運営に携わっていましたが、医療現場の涙ぐましい努力を知って衝撃を受けたそうです。「神戸市は医療資源に恵まれているものの、救急医療体制はギリギリのバランスで成り立っている」。このことを痛感したと言います。神戸市の基幹病院「神戸市立医療センター中央市民病院」が「救命救急センターの評価結果(厚生労働省)」にて平成26年から5年連続で全国1位に輝いていますが、この功績は医療現場と三和田さんたち市職員との隠れた連携の賜物なのです。
こうした救急医療体制をさらに盤石にすべく、「#7119」開設に向けてのプロジェクトは始まりました。有識者会議を設置し、半年ほどかけて丁寧な議論を重ねて機運を作っていったという三和田さん。その有効性を医療現場に理解してもらうことが協力を仰ぐうえで不可欠だと考えたそうです。そのうえで開設から1年間を周知期間に充て、公共機関や医療機関、公共交通機関に広告を掲出し、市民への周知活動にも力を注ぎました。
その甲斐あって、24時間365日いつでも相談を受け付ける「#7119」には今や年間約9万3,000件もの相談が寄せられています。相談員に緊急性を判断されたことが早期の救急車要請につながり一命を取り留めたケースもあり、市民から感謝の手紙が届くこともあるそうです。

「自分の力で、神戸の街がより良くなれば」。神戸愛が溢れる。

他にも、成年後見制度に関する専門機関として「神戸市成年後見支援センター」を開設し、後見人の新たな担い手としてボランティアで後見活動を行う「市民後見人」の制度を導入したり、環境局在籍時に路上喫煙防止条例を制定したりするなど、さまざまな実績をあげている三和田さんですが、何事も手を抜かず取り組むことを常に心がけているといいます。
現在は、職員研修所で人材育成に関わっていますが、若い職員たちに対しては「何かひとつでも学びを得て、普段の仕事に活かしてほしい」と伝えているそうです。
「前例踏襲が嫌い」と公言し、少しでも改善できるところはないか、アンテナを高く張って情報収集を欠かしません。
「自分の力で、神戸の街がより良くなれば」。もっと英語を学んでおけばよかったと大学時代に後悔を残していることが、目の前の仕事に全力を傾ける原動力になっているのかもしれません。
後輩たちには「キャリアプランを早めにイメージして、自分の望む道に進むために勉強をがんばってほしい」とエールを贈ります。
大好きな神戸の街が、もっと活気に満ち、誰もが住みやすい街へ。
三和田さんの言葉からは神戸愛が溢れていました。

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