外務省 在中国日本国大使館 勤務

仲谷 明洋

Nakatani Akihiro
2012年3月 中国学科 卒業

日本を代表して
中国との外交に関わる。
習近平国家主席の
通訳をも担う外交官。

中国語教育のエキスパートが集う
神戸市外大へ。

仲谷さんが中国に興味を持ったきっかけは、中学生の時に見た映画「プロジェクトA」。主演、監督を務めるジャッキー・チェンに憧れて、「いつかは中国語を話せるようになりたい!」と思ったことがきっかけでした。高校へ進学してからも、冷めることがない中国語習得への思い。大学に進学したら、中国語を本格的に勉強すると決心していました。中国語を学ぶなら神戸市外大が一番良いという話を耳にして、高校1年生の時にオープンキャンパスへ参加することに。その時に聞いた「神戸市外大の中国学科の授業はすごく厳しいが、最後まで付いてきたら、必ず中国語がマスターできることを保証する」という教授の力強い言葉に胸を打たれ、入学を決意しました。
入学後に感じたことは、どの教授も非常に指導熱心だということ。中国語の発音を早く身につけられるよう、授業が始まる前に発音特訓のための「朝練」を実施してくれたり、放課後に個別にスピーチコンテストの練習に付き合ってくれたりするなど、とても親身になって指導してくれました。もちろん、中国語を指導するスキルも非常に高い教授ばかりで、「中国語を学ぶなら神戸市外大が一番良い」と高校生の時に言われた理由を、入学してすぐに実感することができたと仲谷さんは話します。

中国語スキルを飛躍させた
大学での学びと経験。

神戸市外大は教授だけでなく、中国語を学ぶ環境も整っていました。授業以外にも、中国語に触れられる時間が多くあるからです。中でも、クラブ活動の一環として行っていた中国語劇は、仲谷さんの中国語力を伸ばすのに大きく役立ちました。セリフに感情を乗せて話すということは、語学を話す上で重要な表現力を養ってくれるためです。熱心な教授と整った学習環境のおかげで、仲谷さんは大学2年生にして全日本中国語スピーチコンテスト全国大会で一等賞を手にすることができました。
しかし、仲谷さんが中国語力をマスターできた理由は、教授や環境だけではありません。中国語を実践的に使うチャンスもあったからです。最も印象に残っているのが、ノーベル賞作家の莫言氏が神戸市外大で講演をする際に通訳を務めたこと。本来なら経験豊富なプロの通訳をつけるところを、在学生に任せてみようという教授の計らいで仲谷さんが指名されたのです。万が一に備えて、通訳をする仲谷さんの前には教授陣がスタンバイしていましたが、無事に任された大役をこなすことができました。「大学時代の経験は自分にとってすごく大きな自信になったし、何より失敗を恐れずに挑戦できるようになった」と仲谷さんは神戸市外大で過ごした日々を振り返ります。

中国との懸け橋となり、日本に活力を取り入れたい。

大学を卒業した仲谷さんは、4年間で習得した中国語スキルを手に外務省へ入省。理由は、日本と中国は経済面、文化面、政治面など幅広い交流があり、それらに政府の立場で関わるということにやりがいを感じたからです。
中国で2年間の在外研修を終え、現在は北京市にある日本大使館にて勤務。日本大使館での仕事は、日本から首脳や閣僚などの要人訪中の際に日程調整やさまざまな手配を行ったり、日本の文化や食などの魅力を各種イベントを通じて中国の人に発信したりと多岐にわたります。大使館は総務部、政治部、経済部など複数の部署から成りますが、部署を越えて任される業務があります。それが通訳の仕事です。通訳の仕事は若手職員が担当します。仲谷さんもこれまで、習近平国家主席やアリババ社の創業者ジャック・マーといった、各界のリーダーの通訳を務めてきました。そして、ついに中国語を学ぶきっかけとなったジャッキー・チェンの通訳まで担当し、「お会いした時は夢が叶った思いでした」と仲谷さん。そんな仲谷さんの目標は、中国の活力を日本に取り入れること。「中国経済は近年目覚ましい発展を遂げ、スピードも変化も非常に速い。日本の成熟した社会に、中国のエネルギーを注ぎ込むことができれば、日本にもさらなる活力が生まれる」と仲谷さんは考えています。

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