国際関係学科 4年

松田 華織

Matsuda Kaori
国際関係学科 4年

インクルーシブ教育の
担い手に。
模擬国連・事務総長経験者が
目指す世界の教育の深化。

異例の大抜擢!
調整能力の手腕が評価されて
模擬国連の事務総長に。

松田華織さんは、2019年6月に神戸市外大にて開催されたJUEMUN2019大会において事務総長を務めました。JUEMUN(Japan University English Model United Nations)とは「日本大学英語模擬国連」のことで、学生たちが各国の外交官役となり他国と交渉・折衝を重ね、決められたテーマに関する提言をまとめる学生による国際会議です。会議は全て英語で行われます。
松田さんが初めてJUEMUNに参加したのは、前年の2018年のこと。初参加のときのテーマは、国連の持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)のゴール2:「飢餓をゼロに」。太平洋上に位置するキリバス共和国の外交官役として 、「食育を推進することで子供たちの肥満や飢餓をなくす」という自らの主張を述べながら、分科会のファシリテーター役を任され議論を進めていきました。「それぞれの意見が違う中、互いの理解が進まなかったり誤解が生まれたりして、合意形成の難しさを実感しました」と振り返る松田さんですが、この時の調整能力の手腕が評価されて、翌年の2度目の参加にして事務総長就任という大抜擢につながったのです。事務総長となった2019年の大会では、さまざまな関係者とコミュニケーションを図りながら円滑に運営し、見事に大役を務め上げました。
「まず相手の主張に耳を傾けたうえで、論理立てて話すからこそ同意が得られる」。外交官役を通して培った学びが実を結んだひと時でした。

「行動することが大切」。
自信を深めた事務総長としての経験。

JUEMUNに外交官役として参加する学生には、担当国として自国以外の国が割り当てられます。知らない国のことを一から学び、そのうえで社会問題についてもしっかり調べなければ考えを主張することはできません。さらに語学力はもちろん、コミュニケーション能力が求められる場で、松田さんは馴染みのないキリバス共和国の外交官役となり、最初は戸惑ったそうです。
そんな彼女を支えてくれたのは、模擬国連への参加経験のある学内の先輩たちでした。毎日ミーティングを開いてくれたり、ポジションペーパーと呼ばれる主張文を添削してくれたりして心強かったと言います。
事務総長就任を引き受けたのは「(そのような先輩方に)恩返しをしたい気持ちがあったから」。
外大の教職員、たくさんの人たちのサポートを受けながら、運営スタッフを励まし続けた松田さん。閉会式が無事に終わり、多くの外交官役の学生たちから「参加して良かった」との喜びの声を聞いたとき、達成感を覚えたそうです。
「行動することが大切」。改めて自身の行動指針に思いを馳せ、自信を深めることができました。

インクルーシブ教育の浸透に貢献し、世界の教育の質を高める人材に。

松田さんが神戸市外大を志望したきっかけは国際関係学科に惹かれたからでした。進路を考える高校時代、同世代でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの姿に圧倒されて、国際関係学に興味を持ったのです。
「自分も世界をより良くするお手伝いがしたい」との思いで、神戸市外大の国際関係学科に入学。
ボランティア活動にも携わるうち、障がいのある子どもとない子どもが共に教育を受ける「インクルーシブ教育」に関心を寄せるようになったそうです。イギリス留学では、比較教育学や、障害学にも積極的に取り組みました。
教育現場において障がいのある子どもたちが分断され、あいまいな枠組みにはめ込まれている現状に違和感を覚え、日本のみならず途上国でのインクルーシブ教育の浸透に貢献したいと熱意を抱いています。
今後は大学院に進学しますが、いずれは教育コンサルタントの職に就き、世界の教育の質を高める人材になりたいと意気込みを語ってくれました。
松田さんの行動力と問題意識は、神戸市外大入学後に確固たるものになったそうです。「アフリカにあるブルンジ共和国の開発に携わっていた先輩に出会ったり、ゼミの先生から『常にアンテナを張っておきなさい』と教えられたりしたことが大きかったです」。 さまざまな個性を認め、背中を押してくれるような学内環境で、松田さんも自由に伸び伸びと大学生活を過ごすことができたと言います。
目標を言葉で表明して行動に移す。インクルーシブ教育の担い手として、世界中の子どもたちに希望を与えてくれることでしょう。

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